徒然なるlog

21歳、音大4年。大河ドラマの感想を書き綴っています。推しは小野但馬守政次。

おんな城主直虎 第22話

虎 対 龍というより鶴 対 龍な回でしたね。

さて徒然と感想を書き綴っていきます。

 

龍雲丸の男っぷりが光ってた。

新しい男を井伊谷に連れ込んでガチ切れな政次にも全く怯えず、皮肉にも皮肉で返す頭の良さ。脳筋井伊谷には重要な戦力ですねー。貴種であることも明らかになり、過去エピソードに期待です。

そしてキラキラSEからのあすなろ抱き。男に耐性のない直虎ちゃんが「うわーー!!」ってなってるだけかと思えば「細っこかったな」って、龍雲丸さんもまんざらではないご様子ではないですか。このセリフを聞いた瞬間、乙女ゲーム直虎 龍雲丸ルート解禁の音が聞こえました。壁はあれど互いに想いはある様子、これからどうなっていくのでしょうか。

 

そして対象的に不憫を極め美しく輝く政次よ…。

直虎の特別ではないけど一番であった政次が、龍雲丸の登場によってその地位が崩れていくのが見えてしまったわけですね。その片鱗を感じたからこそ、あんな綺麗な足ドンをかけてしまったわけですが。しかしまあ大人気なく拗ねましたなあ…。

とか思ってたらあの飲み会。それこそSEが聞こえて来そうなキラキラ笑顔の直虎。

横を見てーー!!!と言いたかった。画面の向こう側に。

直親に抱いていたものと似た好意が、政次には完全に見えてしまった瞬間。好きな人だから、ずっと見ていたからわかってしまう。相当政次には堪えたんでしょう。一言も発さず場を後にする。

そして稀代の不憫的名セリフ「くだらんぞ、但馬」

 

いや、くだらないんですよ。井伊谷を、おとわを、守るためには嫉妬とかしてる場合じゃないわけで。でもその感情をくだらないって片付けて、政次は本当にいいの?「但馬」に出張って来た「政次」を押し込めて、それで幸せなの?と問いかけたい。

恐らく彼の中では、自分の想いを押し殺すことが「最良ではないが最善」なんだろうな。全てを叶えることはできないから。

今回の政次をもっと深く考察すると日常生活に影響が出そうだからここで打ち止め。

 

物語の感想としては…

 

「外の人入れたら色々問題起こって、こんなの今までなかったし外の人入れたからじゃないー?」「いやいや呼ばれてきたのになんでこっちのせい?」って、現代でもあるあるな問題だなと。本当にこの人の脚本ってえぐい。人間トラブルに古今はないのですねー。小さな井伊谷に起こる小さくとも大きな問題の数々に対処して城主レベルを上げる直虎。ここで上げておかないとねー……武田の足音が……

 

 

前回の話から思っていたけど、直虎って基本的に性善説なんですよ。だから、本当はお互い良い人なのにわかってないから疑念が生まれるって思ってる。それゆえ共通の敵と飲み会でお互い知ったら解決するじゃん!?というアイデア

戦国の世においては相当甘ちゃんな考え方なんだけど、今回はそれが相当プラスに生きた模様。

 

 

次回予告には嫌な予感。その咳はなんですか!?これ以上不憫を極められると色々といい意味で辛いのですが。頑張る。

おんな城主直虎 第21話

 

今回は龍雲丸ルート解禁の回でしたね(違う)

さて徒然と感想を書き綴っていきます。

 

気賀でのお買い物シーンでエリザベスカラーにご満悦の直虎ちゃん。あのぺかって笑顔、世が世なら写真に撮って井伊谷に送ってあげたいくらいです。政次〜之の字〜。

しかし井伊谷からの遠征なのにどうして今回之の字はお留守番なんですかね。今回の目的が交渉ごとだからかなあ。血気盛んな之の字だとちょっと相手から煽られたらすぐ対抗しちゃいそう。その点六左だと話を丸く収めてくれるから良かったのか。

 

この回で再登場した龍雲丸。「女か男かわからねえ珍妙な生き物」って直虎ちゃんを評したのがなるほどなあと膝を打ちました。尼小僧とか言ってたし、目が慣れたのか頭が慣れたのか、こっちは当たり前に直虎のことを理解してるけど、外の人から見たら相当奇妙だよねー、と再認識。ただ共通認識で「上玉」ではあるのね。まあそうだよね顔面柴咲コウだもん。

のらりくらりと、軽い言葉の中に混ぜ込まれた「武士は由緒正しい大泥棒」の叫び。当たり前のように武家の娘として生まれ、その常識の中で育った直虎にとって考えたこともなかった、民の認識。どうやってこの言葉に対して答えを出すのか、綺麗事で納めるのかと思いきやさすがそこはこのドラマ。

 

「人は皆、卑しい」

「追い詰められれば、皆盗む」

「だが、それは幸いなことなのか?」

 

修行していた時代、蕪を盗み食いしたことのある直虎だからこそ言えた言葉。

実は私も武家に対しては龍雲丸と同じ感想を持っていました。要は喧嘩の強い奴が土地ぶんどって民から年貢巻き上げてるよねー、土地を守るっていう大義名分はあるけどさっていう。だから綺麗事で事が丸まったら絶対納得できなかった。けれど今回はそのずるさ、卑しさを受け止めた上でじゃあこの現状をどうするの?って話になっていたところが今までになかった目の向け方で、さすが森下さん脚本が光る…。

 

はいそれでは、今週の政次さんは〜?(サザエさん風)

直虎が誘拐されたと聞き、努めて冷静に振る舞おうとする政次でしたができてないできてない。ものすごく動揺しまくって、立場もあるのに思わずアドバイスしてしまう。しかしそこは政次、之の字を煽ってヘイト稼ぎも忘れません。というかなんで井伊谷の面々は政次の真意に気づかないのか。そろそろ母上あたり気付いても良いのよ〜。

和尚様に頼んでセコム傑山を派遣したのも功を奏した様子。まあよく考えたら馬狙いですよね(私は全然気付かなかった。脳筋というよりバカか)。ただそこまで頭が回る盗賊団なのかってところもあったんでしょうが。まあ龍雲丸ですからね、馬鹿じゃなかったということで。

そして寺でも一心不乱にお祈り。よく見るとこのシーン、頬が痩けたように見える。きっと心配だったんだろうな。そりゃそうだよね。好きな子が誘拐されて安否不明っておちおち眠れやしない。

好きな人がこんな猪女だと政次さん苦労は絶えません。しかもあの子龍雲丸呼んじゃうし井伊に。争いの火種にしかならないのにそこは考えたのか考えてないのか。次回も政次の胃痛は続く…。そろそろ誰か小野屋敷に胃薬を送りましょう。